志和貨物自動車へ入社したきっかけを
教えてください。

1990年(平成2年)ごろから家業である寝具やギフト、インテリアなどの訪問販売の仕事をしていました。その10年後には独立して1人で頑張っていたのですが、業績が悪化してしまったのです。そこで、夜間に副業としてアルバイトを始めようと思い、知人に紹介してもらったのが志和貨物自動車でした。しばらくは二足の草鞋をはいていたのですが、将来を考えれば安定したサラリーマンになったほうがよいのではと考えるようになりました。妻とも相談して事業を整理し、2006(平成18年)に志和貨物自動車で正社員として働くことになったのです。


入社してから
一番大変だった思い出は何でしょうか。

軽自動車に乗った経験しかなかったのに、いきなり4トントラックの乗務員になったことですね。さらに、荷物の積み下ろしに必要不可欠なフォークリフトの運転を覚えるのも苦労しました。頭ではわかっていても、体が操作についていかないのです。小柄な女性社員がさっそうと乗りこなしているのを見て、「自分も負けてはいられない。頑張らないと」という気持ちになりました。

大変だった思い出があるからこそ、他業種から転職してきた方の気持ちもよくわかります。未経験者の場合は、まず基本からしっかり教えるよう心がけています。


仕事で気を付けていることはありますか。

指示を漏れなくきちんと伝えるようにしています。事故やミスが起きないよう、すべての乗務員が運転しやすい環境を作っていくのが目標ですね。実は乗務員時代に変更について連絡されず、「きちんと指示を出してくれたらいいのに」と感じた場面が何度かありました。そうした経験を踏まえて、乗務員が求める指示を逐一出していくのが私の仕事だと思っています。

ただし、相手の立場に立って言葉を選ばなければ、伝わるものも伝わりません。今は言葉選びが最も苦労するところです。


事故があった場合、
どんな対応をしているのでしょうか。

まず、乗務員に「どうして事故が起きたと思うか」と聞いてその原因を探り、予防策を検討するようにしています。何が原因だったのかわからないままだと、また似たような事故を起こしてしまう可能性があるからです。それは乗務員にとっても不幸なこと。また、事故の危険性を伝えきれなかった私にも責任があります。困ったときは西垣部長に相談して、独りよがりの考えにならないよう注意しています。


仕事をうまくこなすコツや、
2023年の抱負があればお聞かせください。

しっかりと予定を立てて、一つひとつの業務を把握して準備することでしょうか。毎日欠かさず行う業務から予定を組み立て、イレギュラーな案件を空いたところに加えるようにしてスケジュールを完成させています。そして、2023年はこれまで通りきちんと業務をこなしながら、変更点などの指示連絡を今まで以上に丁寧に行っていくのが目標です。乗務員の中にもリーダーがいますが、管理側が一方的に命令するのではなく、意思疎通を図れるような環境を整えていかなければなりません。その中から後継者を探し、育成できたらと考えています。

「休日は妻と2人でドライブを楽しんでいます」と語る山川さん。これからも新たな目標に向かって歩み続け、真摯な姿勢で業務に取り組んでいくでしょう。